スリーエスG工法の特徴

様々な改良形式に適用可能

目的に応じて杭形式(杭配置、接円配置、ラップ配置)、ブロック形式、壁形式などの様々な改良形式の選定が可能です。

多様な土質に適用可能

専用特殊攪拌翼の利用により攪拌効率が高く、品質の安定したコラムが築造可能であるため、砂質土、粘性土、ローム地盤のすべてに適用できます。

施工管理が確実

施工管理項目は管理計により自動記録されるので施工管理が容易で確実です。

多様な現場に対応可能

小型、中型施工機が選択できると共にプラント設備も小型タイプが選択できるため、狭小地や搬入路、敷地条件に合わせた対応が可能です。

発生残土が少ない

原位置土と固化材スラリーを攪拌混合する工法のため、発生する残土が少なく処分も容易です。

周辺環境への影響は最小限

低騒音・低振動工法のため周辺への影響は最小限に抑えられます。
スリーエスG工法は昭和56年に(旧)通産省と岡山県より助成金を受け開発した地盤改良工法です。これまでに建築・土木分野で2万件以上の実績を積み上げてきました。
この実績を踏まえ、さらに品質向上と効率アップを追及した結果、新技術による大幅な改善を得ることができました。いうなれば、「新スリーエスG工法」の形で(財)日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得しています。

その技術とは、従来のセメント系固化材スラリーを用いた機械攪拌式深層混合処理工法の施工法を基本としてセメントミルクの吐出口を攪拌翼の上下に取り付け、掘削及び引上時に吐出させる特殊掘削攪拌翼を利用し、掘削時には下吐出口から、引上時は上吐出口からスラリーを噴射させることで攪拌効率を最大限に高め、強度にバラツキの少ない高品質の改良体造成を可能にしたものです。
当社独自の吐出口(特許取得済み)を用いた深層混合処理工法です。

攪拌翼正面
攪拌翼正面
攪拌翼側面
攪拌翼側面

性能証明と適用範囲

● 建築技術性能証明を取得

(財)日本建築総合試験所の「建築技術性能証明」を取得していますので、3階建て住宅やRC住宅、そして、店舗、アパート、工場、さらには、低層・中層マンションなどの煩雑な確認申請がスムーズに行なえます。


● スリーエスG工法(※1)の性能証明と適用の範囲

改良形式 杭形式、ブロック形式、壁形式等の形式
適用性 建築物、擁壁及び工作物などの構造物の基礎
攪拌軸数 単軸
攪拌翼枚数 4枚翼または8枚翼(掘削翼は除く)
適用地盤 砂質土、粘性土、ローム地盤
最大改良長 20.5m
コラム径 φ400〜1300mm
変動係数 砂質土と粘性土 25%(1サイクル施工)
ローム地盤 25%(2サイクル施工)
設計基準強度 400〜2000kN/m2
品質管理 検査手法A(※2)適用可能

(※1) 本工法は、1検査対象群に対して最低1箇所の全長ボーリングコアを実施する。また、設計対象層に対しメーターサンプラーにてサンプリングを行い、改良部の連続性及び不良率と材齢1日強度の確認を行う。これにより健全な品質が確認された場合は、ボーリングコア試験の代わりにモールドコア試験を利用することができる。ただし、改良長が3m程度の場合は、1検査対象群に対して最低1箇所の頭部コアを実施すると共に、設計対象層に対しメーターサンプラーにてサンプリングを行い、改良部の連続性及び不良率と材齢1日強度の確認を行う。これにより健全な品質が確認された場合は、ボーリングコア試験の代わりにモールドコア試験を利用することができる。
(※2) 「改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針」日本建築センター発行

建築技術性能証明書
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施工手順

● スリーエスG工法の施工手順

スリーエスG工法は特殊掘削攪拌翼を専用マシン(クローラータイプ)に取り付け、掘削時は下吐出口から、引上時はロットを逆回転させ上吐出口からスラリーを噴射させる方法により施工を行ないます。スラリー吐出を常に特殊掘削攪拌翼の進行方向前方に位置させることで攪拌効率を高め、改良体の品質向上を図っています。


スリーエスG工法の施工手順

● 施工機械の仕様

スリーエスG工法では5種類のマシンを現場及び施工条件により使い分けることが可能です。
いずれも、施工時のマシンから発生する振動・騒音は小さく抑えています。


施工機械の仕様

● プラントタイプ

スリーエスG工法は狭小地での施工も可能にするため、小型の一体型プラントも準備が可能です。
また、サイロタイプとの組み合わせなど、現場に合わせたプラント設備が選択できます。


サイロプラント
サイロプラント
一体型プラント
一体型プラント
一体型プラントの場合
(一体型プラントの場合)


● 施工管理

スリーエスG専用マシン・プラントの管理計により施工状況をモニタリングしながら、適正な工事が行なわれているかを監視します。


管理計(サイド)
管理計(サイド)
管理計(室内)
管理計(室内)
管理データグラフ
管理データグラフ

比重計測
比重計測
コアカッター(頭部コア)
コアカッター(頭部コア)
土質サンプラー(モールドコア)
土質サンプラー(モールドコア)
メーターサンプラー
メーターサンプラー


● 配合管理

配合管理を行なう上で室内配合試験を行い、適切な固化材添加量を決定します。

配合(ミキサー)
配合(ミキサー)
一軸圧縮試験機
一軸圧縮試験機


● 品質確認試験

スリーエスG工法は直接・間接的に品質を確認しています。地盤や施工条件をパラメータとして品質のばらつきについても試験を実施し、品質を確認しています。


改良体掘出し
改良体掘出し
改良体底部
改良体底部
コア採取
コア採取
オールコア採取
オールコア採取
実物大試験
実物大試験

適用用途と施工例

● 幅広い用途に対応するスリーエスG工法

スリーエスG工法は、建築物及び構造物の基礎の他に、盛土の沈下・すべり対策、土留め壁・止水壁など幅広い用途に利用が可能です。


用途

低層建築物の基礎
低層建築物の基礎
中層建築物の基礎
中層建築物の基礎
河川築堤・護岸の基礎
河川築堤・護岸の基礎
道路・盛土の沈下防止
道路・盛土の沈下防止
山留め・止水壁
山留め・止水壁
隣接構造物への影響防止
隣接構造物への影響防止

コラム配置(パターン)例

φ800mmコラム本数4本
φ800mmコラム本数4本
φ1000mmコラム本数8本
φ1000mmコラム本数8本
φ800mmコラム本数16本
φ800mmコラム本数16本


● スリーエスG工法の施工実例


擁壁の基礎

施工実積:擁壁の基礎
全景
構造種別:L型擁壁
擁壁高:H=3.80〜5.28m
最大地盤反力:qmax=約154.1〜198.1kN/m2
杭径:φ=1000mm
改良長:L=2.5m,4.0m
本数:N=348本
平面図
平面図
 
ボーリングデータ
ボーリングデータ
展開図
展開図

笠岡モール 新築工事

施工実積:笠岡モール全景
全景
構造種別:鉄骨造
階 高:平屋
建物用途:店舗
建物面積:5890m2(2棟合計)
基礎形式:独立基礎
改良径:φ1000mm、φ800mm
改良長:8.0m
改良本数:282本
設計基準強度:Fc=900kN/m2
最大設計荷重:227.0kN/m2
 
改良体配置図
改良体配置図
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ボーリングデータ

完了工事実績数

2024年11月現在
完了工事実績数: 13032
※ 実績の詳細については、協会案内ページの実績をご覧ください