件 名 | 有料老人ホームD新築工事 |
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住 所 | 岡山県笠岡市 |
工法区分 | |
物件区分 | 戸建住宅 |
施工完了日 | 2011/10/22 |
担当協会員 | 岩水開発株式会社 |
実績数量 | φ:500 mm / 平均改良長:12 m / 本数:233 本 |
設計基準強度 | 1000 kN/m2 |
コメント | スリーエスG工法ではメーターサンプラーと呼ばれるオリジナルの冶具を使用し設計対象層の1m間の未固化改良土を採取し様々な試験を通し改良土の状態の確認を行っています。 1m間の採取率において粘性土で85%以上、砂質土で90%以上の規定値をクリアし改良状況の健全性を確認します。 メーターサンプラーは攪拌翼を取り外してロッドに取り付けて地盤改良機にて採取します。ですから、鉛直性も確保でき深度管理も確実に行えます。ただし、メーターサンプラー内の改良土が軟弱な場合には重力で下がってしまいサンプラーの上部が空洞になる場合もあるため、その際には正確な状態を確認できるよう少し時間を空けて固化が始まりだしてから再度採取を行います。 また、フェノールフタレインとの反応状況より未改良部分が残っていないかの確認を行う他、20箇所指を刺して土塊が残っていないかの指圧試験も行います。 最終的に改良土をモールド缶に採取し供試体を作成します。供試体は自主管理で材齢1日強度用(24時間程度60度程度の高温にて促進養生します。)・材齢7日強度用を採取します。 材齢1日の供試体は翌日に圧縮試験を行い28日強度の想定に利用します。 本物件ではサンプリングした供試体を試験室へ持ち帰り供試体状況を確認しましたが、採取後6時間経過しているにもかかわらず固化が悪いように思えたため、即指示を出し計画の230kg/m3の添加量を変更し300kg/m3を添加量としました。 1日で固化状況を確認しイレギュラーなケースにもすぐに対応できるため、翌日の再サンプリング、1日高温養生より合否判定値以上の強度を確認し問題なく施工を進めることができました。 広い敷地の中で1ポイントしかボーリング試験結果を頼っていたため、場所によっては含水比が高い土質が含まれていたのではないかと思われます。 現場敷地状況や周囲の土地条件をよく確認し、いろいろ疑って十分確認することが重要でることを再確認させられる経験でした。 |
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